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涙。クッキー。あなたとわたし。 部活も終わった、いつもの帰り道。 他のみんなとは別れて、今はムギちゃんと二人きり。 …というか、そうしてもらったんだけどね。 今日は私にとって、とっても大事な日だから。 「む、ムギちゃん!」 もうすぐ夕日も沈んでしまいそうな でもまだ、暖かい色で景色が染まっている時間。 だんだん日も長くなってきたのかな。なんて思う。 一ヶ月前は、少し暗くて、ちょっぴり肌寒かったから。 その時もこんなふうに二人っきり。 たしか場所も、ちょうどここらへんだ。 「……なに?唯ちゃん」 少しだけ、こわばっているのが分かるムギちゃんの声。 それを聞いて、ただでさえ高鳴っている心臓が。 もっともっと、と。急かすようにうるさく動く。 今の私でさえそうなんだ。 きっとあの時、ムギちゃんはもっとドキドキしてたに違いない。 ……すごいな。ムギちゃん。 私だったら、きっと無理かな。 でも、今度は私の番だから。私が、気持ちを伝える番だから。 頑張らなくちゃって。ひとつ、ふたつ。大きく深呼吸して。 「あのね、渡したいものがあるの」 ―――――― ―――――――― 「あの…そのね……」 「…これ、受け取って欲しいの!」 あれはちょうど一ヶ月前のバレンタインの日。 そう言ってムギちゃんが取り出したのは とっても綺麗にラッピングされた、可愛らしい小包。 「かわい~!なんだろ~!」 「チョコレート。唯ちゃんに渡したくて」 あれ?でも今日部活の時もすっごく美味しいチョコレート、持ってきてくれたよ? 「これはね、唯ちゃんのために用意したものなの」 「…私の手作りだから、美味しくないかもしれないけど」 「ムギちゃんの手作りなのに、美味しくないわけないよ!ありがと~!」 まだこのときは、きっと皆に用意してるんだろうって。 そんなふうに思ってたんだけど。 「それと、もう一つ。…唯ちゃんに、聞いてほしいことがあるの」 「なになに~?」 「私ね、唯ちゃんのこと……好きなの」 「私もムギちゃんの事好きだよ~!」 ムギちゃんが、急にこんなことを言い出して。 「ふふ…ありがとう。でも、私の好きは、その好きじゃないかも」 「もちろん、お友達としても大好きよ」 「でもね、それだけじゃないの。私の好きは」 たまに見せる、とっても真剣な顔をしていたから。 なんだか、目を逸らせなくなって。 「唯ちゃんのこと見てるだけで、考えてるだけで、すごくドキドキして」 「いっつも目で追っちゃったり、気づいたら唯ちゃんのこと思ってたり」 「…できたら、もっと一緒に居たい」 「手を繋いだりとか、二人で遊びに行ったりとかして」 ここまで言われたら、鈍感な私でも。 …そうじゃないって、さすがに分かる。 「もっと唯ちゃんのことを知って、もっと私を知ってほしい」 「……そういう、好き」 「え…あ、あの、わたし…」 言葉がうまく出てこない。頭がうまく回らない。 「ごめんね。急にこんなこと言って。どうしても、伝えたくなっちゃったの」 「聞いてくれて、ありがとう」 分かるのは、うるさいくらいに心臓が跳ねてるってことだけ。 「私、びっくりして、すっごくドキドキしてて」 「その、今すぐちゃんとお返事できそうにないよ…」 「うん。大丈夫。ゆっくりでいいから、ね」 「それに…その、無理にお返事しなくても大丈夫だから…」 「え……?」 どうして、そんなに悲しそうに、そんなに苦しそうに。 そんなことを言うのか、分からなくて。 「私が、自分のわがままで気持ちを伝えたの」 「唯ちゃんに、気持ちが伝わっただけで、私は十分」 「そういう好きだって、思ってもらえなくても、その時は…」 「……今までみたいにいいお友達でいれたら、嬉しいな」 ムギちゃんは、笑っているのに、何だか今にも泣き出してしまいそうに見えて。 そんな顔は、見ていたくなくて。 「当たり前だよ!嫌いになんてなったりしないよ!」 「…そうね。唯ちゃんは、そう言ってくれるって思った」 そんなところも好きなの、って。そう言ってくれたけど。 その声が、その表情が、胸を絞めつけたような気がした。 「…チョコ、受け取ってくれてありがとう。私の想いを聞いてくれて、ありがとう」 「それじゃあ……また明日ね!」 そう言って、ちょっと駆け足で駅に向かうムギちゃん。 まだ私の胸はうるさいくらいに鳴っていて。 心も体も何だかフワフワしていて。 また明日ね、って返すこともせずに その後ろ姿を、ぼうっと眺めていることしかできなかった。 ―――― 「おはようみんな」 「おっす~」 「お、おはようムギちゃん」 次の日、学校であったムギちゃんは、本当にいつも通りで。 昨日のことは、夢か何かなんじゃないかって。そう思いもしたけど。 「どうしたんだ唯? なんか緊張してないか?」 「そ、そんなことないよ~。なにいってるのさりっちゃん」 ムギちゃんを見るだけで、それだけでドキドキしちゃって。 それが、夢なんかじゃないんだよって、そう教えてくれる。 そんな私の様子を、分かってるはずなのに。 それでもやっぱりムギちゃんはいつもどうりだった。 「そっかー?まあいいんだけどさ」 「ふふ、変な唯ちゃん」 それからというものの、ムギちゃんを意識しちゃって。 教室にいるとき。部室にいるとき。帰り道になっても。 なぜか目を逸らしちゃって。上手く話せなくて。いつもみたいにくっつけなくて。 そんなことを繰り返すたびに、どうしたらいいのか分からなくなっていって。 そんなつもりは全然ないのに。何だかよそよそしくなってしまった私たちは。 なんだか喧嘩でもしたみたいで。 そんなんだから…… 「なあ唯、最近どうしたんだよ?」 「え…。なにが?」 「なにがって、ムギのことだよ。……喧嘩でもしたの?」 「そうですよ。何だかぎこちなくて、お二人らしくないですよ」 皆にまで、心配かけちゃった。 「なんか最近の唯、変だぞ」 「ムギもなんか、唯に対して遠慮してるって言うか…」 「大丈夫だよ。喧嘩なんてしてないから」 「でも…」 私だって、ホントはそんなことはしたくなくて。 ずっと見てて。もっとお話したくって。いつもみたいに抱きしめたくて。 喧嘩なんてする訳ない。だって、嫌いになんてなるわけないんだもん。 一緒にいるだけで、楽しくて、嬉しくて。 笑った顔を見るだけで、胸があったかくなって。 とっても優しくて、あったかいムギちゃんが好き。 いつでもニコニコしてて、楽しそうなムギちゃんが好き。 いつも皆を見守ってくれてるムギちゃんが好き。 そんなムギちゃんを見るだけで、私の心は弾んで。 私に笑いかけてくれるだけで、何だか幸せな気持ちになるから。 「…そうだよ。だって……」 「…唯?」 分かってたんだ。多分あの時から。だって、あの時の胸の高鳴りは。 どうしようもないくらいに、嬉しかったから、だから。 ムギちゃんのことを好きだって思うときと、同じ音がしてたんだから。 「だって、わたし。ムギちゃんのこと大好きなんだもん!」 好きだったんだ。きっと、もうずっと前から。 それは、ムギちゃんの言う好きと、おんなじもので。 好きって言ってもらわないと。 どう思ってるのか、って。考えるキッカケをもらわないと。 自分の気持にもちゃんと気づけないなんて。 そのせいで、大好きな人に、辛い思いをさせちゃって。 おバカさんだな。わたし。でも… 「うん!わたし、ムギちゃんのこと大好き!」 「おおう!?いきなりどうした」 もうちゃんと分かったから。ちゃんと向き合えるから。 「ごめんねみんな。でも、もう大丈夫!」 「…よくわかんないけど、吹っ切れたみたいだな。いい顔してる」 「ようやくいつもの唯先輩に戻りましたね」 「うん。ありがと!」 「なんもしてないけどな!」 私がこの後どうしたらいいのかも、ね。 「ふふふ。私はこれからもっとムギちゃんと仲良くなるのです!」 「ははは!なんだそれ」 「でも、いいことじゃないか」 「そうですね。いいことです!」 もうあの日から、だいぶ経ってしまってたけど。 でも、もう少しで。私の気持ちを伝えるのにぴったりの日があったから。 「それでさ。ちょっとお願いがあるんだけど…」 ―――― ―――――――― 「あれ、お姉ちゃん?」 「…うい?ごめんね。起こしちゃったかな?」 もう日付も変わってしまって、私が起きてるのが珍しいような時間。 そんな時間に台所から音がするものだから、起きてきちゃったんだろう。 「ううん。大丈夫。お姉ちゃんだったらいいんだ」 「なにか作ってるの?……この匂い、クッキー?」 「えへへ。あたり~」 どこか懐かしいような甘い匂いと。 ちょっと、その匂いには似合わない、汚れちゃった台所と。 ……欠けちゃった、御世辞にも美味しそうじゃないクッキー。 「全然うまく出来なくてね~」 普段から憂に頼りっぱなしのつけが来たなぁ。 今度からもっと料理のお手伝いをしよう。 「よかったら、手伝おうか?」 「ありがとね、憂。でも大丈夫!」 憂の心遣いはとっても嬉しいけど。 「これは大事なものだから」 「え…?」 「とっても大事な人にね、私の大事な気持ちを伝えるためのものなの」 「だから、最後まで自分で頑張りたいんだ!」 今回は、ごめんね。ちょっとだけ、わがままを言わせて。 「お姉ちゃん……。分かったよ!頑張って!」 「ありがと、憂! 美味しく出来るようになったら、憂にも作ってあげるね」 「楽しみにしてるね!」 (お姉ちゃんがこんなふうに頑張ってると、なんだか私も嬉しい) (でも……ちょっとだけ。そんな風に思ってもらえる人が) 「…羨ましい、な」 「ん?なにか言った~?」 「ううん、なんでもないよ~」 「何かあったら遠慮無く言ってね。あと、夜更かしし過ぎちゃだめだよ?」 「わかったよ~」 さて、もう一頑張りしますか! ―――― ―――――――― 「はい!これ。…受け取ってもらえるかな?」 頑張って包んでみたんだけど、ムギちゃんがくれたものよりも やっぱりだいぶ見劣りしちゃうかな。 「これは……」 「クッキーだよ。ムギちゃんのために作ったんだ!」 「…私の、ために?」 「そう。ムギちゃんのために! それとね、聞いてほしいことがあるの」 なんだかあの日のムギちゃんみたい。 そのムギちゃんは、緊張しているような、少しだけ悲しそうな。 それでいて、何かに期待しているような…。そんな不思議な表情をしているけど。 このまま言ってしまわないと、ドキドキしすぎて言えなくなっちゃいそうだから。 「あれからね、いっぱいムギちゃんのこと考えたんだ」 「そしたらさ。ちゃんと自分の気持が分かったから」 聞いて欲しい。私の気持ち。 「あの時、ちゃんとお返事できなくてごめんね」 「私も、ムギちゃんのこと、好きだよ!」 おんなじなんだ。私も。あなたと。 「私ももっと、ムギちゃんと一緒に居たい」 「いろんなことして、いろんなお話しして」 「もっと私のこと知って欲しくて、もっとムギちゃんのこと知りたい」 「きっとね。私の好きも、ムギちゃんとおんなじ好き!」 ちゃんと言えた。私の気持ち。 「…あ、あれ?ムギちゃん!?」 大きく見開いた目に、大粒の涙を貯めて。 すすり上げる声と一緒に、それはこぼれ落ちた。 「ご、ごめんね……。わたし、その…」 「びっくりして、怖くて、でも、すっごくうれしくて…」 「頭の中ぐちゃぐちゃ、で…。その、あの…」 「……唯ちゃんに、嫌われたって。そう思ってたから……」 ……そりゃそうだ。嫌いにならない、なんて言っておいて。 あんな風によそよそしくしてたら、私だってそう思う。 やっぱり、辛い思いをたくさんさせたんだなって。そう思って。 気がついたら、ムギちゃんを抱きしめてた。 「…!唯ちゃん…」 「ムギちゃんが謝ることじゃないよ。悪いのは私」 ごめんねって気持ちを込めて、優しく頭を撫でてあげる。 ……こんな時に、ムギちゃんの髪は柔らかくて気持ちいいなんて。 そんなことを考えてしまうのは、それだけ好きだから、ってことにしてほしい。 「私が謝らないとね。ごめんねムギちゃん」 「嫌な思い、いっぱいしたよね…。ホントにごめんなさい」 もう、絶対。こんなことはしないから。 「ううん。いいの……。もう、大丈夫」 「でも、ホントに?……ホントに、私のこと…好きなの?」 「ほんとだよ~。じゃあ、証拠を見せてあげる!」 私はまだ少しだけ涙の残ったムギちゃんの唇に、自分のそれを重ねる。 初めてのその感触はとっても柔らかくて。暖かくて。 でも、やっぱり。少しだけ、涙の味がした。 「…ね?」 「……うん」 ムギちゃんの顔は真っ赤だ。まあ、私もきっとおんなじだけど。 「じゃあ、あらためて。……ムギちゃん。好きです。私とお付き合いしてください」 「はい。喜んで!」 なんだかムギちゃんのこんな笑顔を久しぶりに見た気がする。 やっぱりムギちゃんには柔らかくてあったかい笑顔が似合う。 だからいつまでも、こんな風に笑っていて欲しい。 私が、ムギちゃんを笑顔にできることが、とっても嬉しい。 「ねぇ、もらったクッキー、食べてもいい?」 「いいけど、ここで?」 「うん。…だめ?」 「いやぁ、だめというかなんというか。上手くできてないから…」 そうこう言ってるうちに、包みは開けられてしまったわけだけど。 …そういえば、すっごく綺麗にできてて、美味しかったな。ムギちゃんのチョコ。 私のは、いかにも普通のクッキーで、ムギちゃんのチョコとは比べものにならない。 「うう……恥ずかしいです」 「そんなことない。とっても可愛く出来てるよ」 「うん。味も、すっごく美味しい!」 「ホントに?……無理してない?」 味見もしたけど、美味しいって思ってもらえるか、すっごく不安だった。 「唯ちゃんが、私のために作ってくれたのに。美味しくないわけないよ」 「…そうだ。証拠見せてあげる」 「? どうやって……んっ」 もう一つ、クッキーを口に含んだムギちゃんに。 私の唇はふさがれてしまって。 柔らかい感触と一緒に、それに負けないくらいの とっても柔らかい甘みが口の中に広がった。 「…ね?」 「……ほんとだね。美味しい」 それは、キスのおかげなのか。 ムギちゃんが、美味しいって言ってくれたからなのか。 確かなのは、さっき私がしたことは 結構恥ずかしいことなんだなってことで。 「恥ずかしいね、なんだか」 「でも、とっても素敵じゃない?」 「…うん。そうだね!」 初めてのキスは、涙の味だった。 きっと忘れない。もう好きな人に、悲しい思いをさせないように。 自分の気持ちを忘れないように。 二度目のキスは、甘いクッキーの味。 ずっと忘れない。このキスをした時みたいに、私も、彼女も。 いつまでも、お互いに好きでいられるように。 「ねえ、ムギちゃん。もう一回、してもいい?」 「…うん!」 もう一度、私たちは唇を重ねる。今日という日を忘れないように。 すっごくドキドキしてる。ムギちゃんも、おんなじだ。 三度目のキスは、とっても優しくて。 それだけで心が満たされるような。 とっても不思議な味がした。 おしまい 戻る
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オムニバス|パチカセ テレビマンガ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (CR1709.jpg) 発売元・販売元 発売元: 販売元 発売日 価格 円(税抜き) 内容 超合体魔術ロボ・ギンガイザー 歌: 新・巨人の星 歌: ドカベン 歌: 惑星ロボ・ダンガードA 歌: ヤッターマン 歌: ジャッカー電撃隊 歌: 科学忍者隊ガッチャマン 歌: 宇宙戦艦ヤマト 歌: 超電磁マシーン・ボルテスV 歌: おれは鉄兵 歌: 一発貫太くん 歌: 激走ルーベンカイザー 歌: 小さなスーパーマンガンバロン 歌: 氷河戦士ガイスラッガー 歌: 怪傑ズバット 歌: ロボット110番 歌: 備考 タイトル、歌唱は表記のまま。
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咲『こ、こほん……もしもし?』 京太郎「ほいほい。どうだ? そっちもちゃんと写ってるか?」 咲『うん、声もちゃんと聞こえるよ~』 咲『すかいぷってすごいね! 京ちゃん!』 京太郎「咲がパソコン買った記念に回線繋ぎにいった甲斐があったな」 京太郎「和達ともこれで顔見ながら会話できるぞ、ネット麻雀しながら」 京太郎「まあ、顔見る必要性はそこまで無い気がするけど……」 咲『わ、私は京ちゃんの顔見ながらちゃんとお話したいよ』 咲『和ちゃんや優希ちゃんとも、家にいるのにお茶会ができるよー』 咲『今日も羊羹用意してきたんだー』 京太郎「おおい……手で摘むな。つまようじぐらい使えよ」 咲『まあまあ。京ちゃんにもわけたげる! はいっ』 京太郎「は? あ、馬鹿」 ベチャッ 咲『あ、あれ? 何で画面すり抜けないの? 繋がってるんじゃないの?』 京太郎「そんなSFな繋がり方してねーよ。あぁ……画面に羊羹の型が……ふけふけ」 咲『うぅ……そうなんだ』フキフキ 咲(……じゃあキスとかも出来ないんだ、残念……)
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つまりツインズ/makiray 「お姉さま、お茶が入りましたわ」 「…。 え?」 レジーナは顔を引きつらせながら、次のカップを取りに戻った亜久里の背中を見ていた。 それはマナたちも同じだった。一体、何が起こったのだという空気が、ソリティアの二階を満たす。 すべてのカップを運び終わった亜久里は、お茶を淹れていたありすとともに席に戻ってきた。ありす以外全員の目が亜久里を追っている。 「お姉さまはお砂糖二つでしたわね」 「…」 「ミルクはこちらですわ、お姉さま」 「なんなのよ、さっきから!」 ついにレジーナが怒鳴った。 「どうなさったのですか、お姉さま」 「だから、それは何よ!」 「何とおっしゃいますと」 「あんた、あたしのこと馬鹿にしてるでしょ!」 「いいえ。 だからこそ『お姉さま』とお呼びしてるのですわ」 「それ、禁止! 絶対に言わないで! 言ったらひどいんだからね!」 「お姉さま、何を怒ってらっしゃるのですか?」 「うるっさーい!」 キッチンで亜久里がカップを洗っていると、真琴がやってきた。 「手伝うね」 「ありがとうございます」 真琴はすすぎの終わったカップを取り上げた。 「どうしたの?」 「何がですか?」 「急に、『お姉さま』とか」 「いつも威張っているので、そう呼んで欲しいのかと思ったのですが、あまりお気に召さなかったようですね」 かなり落ち着かない気分になったらしく、レジーナはマナにも当たり散らしている。 「ご迷惑をおかけしましたか…?」 「ううん。 レジーナのああいうところ初めて見たから、ちょっと面白い」 真琴が言うと、亜久里は笑った。 「実は…。 夢を見たのですわ」 「夢?」 「私とレジーナが仲のいい姉妹だ、という夢です。 どういうわけか、私が姉でしたけど」 それは現実を反映しているのではないだろうか、と真琴は思ったが黙っていた。 「夢の中では、レジーナが『お姉ちゃん』『お姉ちゃん』と言って、私のそばを離れないのです。その笑顔がとても可愛らしくて、私は、この子を絶対に守ろう、って誓いました。 二人で遊んでいるうちに夕方になって、おばあさまが呼びに来たのですけど、私はそれを怒っているのです。まだレジーナと遊んでいたいのに、迎えになんか来なくていい、と」 「亜久里ちゃん…」 「ただの変な夢ですわ。 私がおばあさまのなさることに腹を立てるなど、ありえませんから」 真琴は、その横顔を何も言えずに見ていた。 「レジーナ」 「何よ」 亜久里が、夕飯の支度のお手伝いがありますので、と帰ってしまうと、真琴はレジーナの向かいに座った。 「もっと亜久里ちゃんに優しくしてあげて」 「嫌」 レジーナが即答する。 「今日だって、突然、あんなこと言い出して。あいつだって、あたしのこと嫌いなんだから、ちょうどいいわよ」 「そんなことない」 「ある!」 マナと六花は、真琴が何を言い出したのかわからず、顔を見合わせていた。 「亜久里ちゃんは、あなたと仲良くしたいと思ってるのよ。だから呼び方を変えてみたりして、努力してるんじゃない」 「そんな努力、頼んでないもーん」 「合わないはずがないのよ。 あなたたちは元は一人なんだから」 また、マナと六花が顔を見合わせる。今度は、ありすも視線を動かした。 「元は一人でも、正反対だもん」 「あなた、それでいいの? 亜久里ちゃんとああやって喧嘩ばっかりして平気なの?」 苛立ったレジーナが立ち上がる。マナがなだめようとするが耳に入っていない。 「うるさいわね! 真琴は、あたしたちがアン王女の生まれ変わりだからそうやってごちゃごちゃ言うんでしょ。でも、あたしたちは――」 「あたしのことは関係ない!」 真琴も立ち上がった。 「あなたたちの話をしてるのよ。 どっちが上か知らないけど、たった二人の姉と妹でしょ?」 「あたしが上に決まってるでしょ!」 「だったらお姉さんらしくしたら?」 「あんなおチビ、相手にする必要なんかないも――」 「もういい!」 真琴が怒鳴った。ありすの顔が厳しさを増す。 「あなたが本当に亜久里ちゃんのことを嫌いだって言うんなら、それでいいわ。勝手にしなさい」 「するわよ」 「でも、亜久里ちゃんは違う。 あなたと仲よく遊んでるところを夢に見るくらい、あなたのことが好きなの」 「何よ、それ…」 「それに応えてあげられないんだったら、姉だなんて言う資格はないわ」 真琴は険しい表情のまま上着を取るとソリティアを出た。 「何よ…」 一週間後。 いつものように六人がソリティアの二階に揃う。 今日の「お茶当番」はレジーナだった。ありすが淹れたお茶をそれぞれの前に運んでいく。 レジーナは、亜久里の横でカップを持ったまましばらく黙っていた。何か言いたそうに口を動かしているが、言葉は出て来ないようだった。 そう言えば彼女はずっとそわそわしている。何度か、亜久里に視線を投げては目を逸らす、ということをしていた。 「どうしたのですか?」 亜久里が顔を上げると、レジーナは何も言わずにカップを前に置くとありすのもとに戻った。 「顔が赤いですわね。 風邪でも引いたのでしょうか」 マナと六花は、かすかな苦笑を返した。真琴はレジーナをじっと見ている。 やがて全員分を運び終わると、ありすとレジーナは席に戻った。 レジーナが立ち止まる。亜久里の後ろ。 レジーナは、ゆっくりと、戸惑いながら手を上げると、亜久里の髪に触れた。亜久里の体がビクっとはねる。 「動かないで」 レジーナは、亜久里の髪を止めていた髪ゴムを外した。思ったより優しい動作だった。亜久里の髪がふわっと背中に広がる。 ポケットから取り出したのは赤いリボンだった。 珍しく真剣な顔で、亜久里の髪を整え、リボンを結ぶ。 「これであんたも少しは見られるようになったんじゃないの」 レジーナの手が離れると亜久里は顔を上げた。正面の真琴が笑っている。 それでも事情が分からず、誰とも目を合わせないようにしてマナの隣に行こうとしているレジーナを目で追った。レジーナの顔はまだ赤かった。 「あ…」 レジーナは亜久里と目が合うと、赤い頬のまま顔を背けた。反対に、亜久里の顔に笑みが広がっていく。 「ありがとうございます!」 「少しはあたしのことを見習え、って思っただけよ! 妹なんでしょ!!」 レジーナは、持ったままだった髪ゴムを亜久里に向かって投げた。 「はい!」 その笑顔はマナたちにも広がっていく。髪ゴムがありすから六花、そして亜久里へと渡っていった。 「さ、いただきましょう」 ありすが手を鳴らした。 「今日のお茶はきっと、とびきりおいしい筈ですわ」 その通りだ、と全員が思った。
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RS-326 魔法猫スモーキー Sユニット パワー4 CN3 BP1000 SP- ノーマル 追加条件 【究極奥義・猫だまし】 自分の手札からBP16000以下のLユニットのカードを1枚選び、自軍ラッシュエリアに出してもよい。 この効果で出したユニットは、アタックもストライクもできず、自分がターンを終えるとき捨札になる。 魔法 ミスティックアームズ 魔法戦隊マジレンジャー フレーバーテキスト 見て驚くにゃよ?いや、やっぱ驚け。つーか見たら絶対驚くぜ。―食らえ、究極奥義! 備考・解説 イラスト スミヒト 収録エクスパンション 第5弾自販機&パック 関連カード Q&A Q: A:
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ビーズ水族館奥 328 :名無しの心子知らず:2009/08/23(日) 04 42 35ID kxgjjvXS 311のような先生ばかりじゃないんで困ってるのが現状 昨年の夏休み自由作品 娘が私実家でNHK趣味講座っぽい本で「ビーズの水族館」を見つけて作りたいと、 そりゃもう大変。海老一匹作るのに数時間(テグスで編むのよ) 蟹、魚、ワカメ、もう、惚れ惚れする大作。かなり手伝ったけど 教室に展示していると一つ消え二つ消え ここで娘は先生に訴え(私には海老が無くなったと報告) 担任に私が連絡すれば良かったんだろうけど教師が対応してくれると思って 結果的に放置されてワカメ以外は全部消えてしまった 同級生A君の妹(幼稚園児)が通園バックにぶら下げていたのを友だちが発見 A君に聞くと「家でビーズの水族館がきれいだったといったら、妹が見たいと言った。 おかあさんと妹を連れて放課後に来て1個貰った。おかあさんがいいと言った」 1個で何も言われなかったから次々盗んだらしい 教師に訴えると「欲しかったんだね。返しましょうね」だった 既に数個は行方不明、乱暴に箱から盗んだので元に戻らないし、返却も未だにない A母も酷いが担任の事なかれ主義に絶望した 夏休み作品、皆さんも気をつけてね 344 :名無しの心子知らず:2009/08/23(日) 08 37 41ID wjXKWC9F 328 災難でしたね。 可愛いビーズ小物(というか綺麗なビーズそのもの)は タダでさえクレクレホイホイになりかねないからなあ。 自制心の浅い小さなお子さんが「可愛い!欲しい!」 と「ひとのもの」まで思考が及ばず衝動的に持ってっちゃう… のはある程度やむを得ないがそこをちゃんと制止して しつけて返し謝罪させるのが親だろうにね。 350 :名無しの心子知らず:2009/08/23(日) 10 28 42ID QnO1Hzny 担任の対応が不満なら、ちゃんとその不満を担任に伝えたのかな? 何もいわず伝えず、思い通りにならないから絶望って・・・ 担任にしか出来ないこと、担任が対処して然るべきこと等はやってもらうしかないけど そう動かすように働きかけるのは、親の責任の範疇だと思うけどね。 352 :名無しの心子知らず:2009/08/23(日) 11 03 08ID kxgjjvXS すみません、ビーズですけど 担任教師にA君が盗ったこと、A母も知っていることを伝え話しました。 その時にA君に上記のことを言って終わりです。 A母は顔も知りません。呼び出しても来なかったので。 泥と関係ないので書きませんでしたが、担任は逆贔屓というか、 勉強が出来ない子には優しく普通の子には冷たいんです。 分らないところを何時までも教えているので大多数が飽きて遊びだしたら そちらを叱るタイプです。 だから問題児(他動A君と違う子)に苛められた子の親が訴えても、 主任に掛け合っても改善されない、苛められた子の親も我慢です。 私も諦めてしまった。子供はA君が乱暴で怖いのでクラスを変えて欲しがった。 今は別クラス別担任です。イライラさせてすみませんでした。 355 :名無しの心子知らず:2009/08/23(日) 11 13 05ID shovfHpc 親が手伝ったとはいえ、小さい子が一所懸命作った物を盗む(盗ませる)とか酷いね。 352 なるべく沢山のママ友に泥事件をマヤっておきましょう。 担任がろくな対処をしなかったことも。 367 :名無しの心子知らず:2009/08/23(日) 12 08 55ID kxgjjvXS 359 判って下さる方がいて嬉しい。私も3年の担任でした。 300さん、割り込んですみません。 次のお話→376
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アリサの場合 作者:13‐323 「ほらほら!ぼけっとしてないで早く行くわよ!」 「あ、アリサ。出きればもう少しゆっくり」 「うっさい!あんたの寝坊すけのせいで時間がないのよ!ああもう映画始まっちゃうでしょう!」 旗から見れば、気弱な男を振り回す勝気なお嬢様の、か、カップルにでも見えるのかな? 手を繋いだまま強引に街を歩く姿がお似合いなのに?ううっ、考えれば考えるほどドツボに嵌っていく。 快晴の青空は最高のデート日和という奴なのに、人が馬鹿みたいに悩んで服とか髪型とか手入れしたりとか、念入りにデートスポットやら調べ上げたりとか! 本当なら紳士がやるものなのに、逆に何を必死になって私は…… 大分前から約束はしてた筈なのに。現に、こいつは私が来るまではフェイトの家で暢気に寝ている始末。 (クロノさん曰く『海鳴に用事があると言ってた癖に書庫で忘れてたから拉致してきた』との事。だけど真実は当人の心の中のみ) ふふふふ、いくら寝場所が無いとは言えいい度胸してるわよ、このフェレット魔導師! だけど……見た目も年もあたしと同じくらいなのに立派に自分の意思と能力で社会人やってるコイツに無茶を言うあたしは何なのかな? 強情で素直になれないのは、なのは生まれつきの性分。 自分の気持ちを理解されたら負けだ何て馬鹿で強情な考えは、とうの昔になのはとすずかによって壊されたわよ。 でもね。10歳になって魔法の事とかなのは達の秘密とか あんたの事を知ってから、馬鹿みたいな事件やらに巻き込まれたりとか出会っていく内にまた気持ちが加速していく。 こいつにだけは、私の本心を知られたくない。むしろ知られて余所余所しい態度を取られる方が……むかつくと思う自分。 ――――自分の気持ちに素直になる、好きな奴と一緒になりたい。 なのはやすずかみたいに、簡単に可愛い女になれない。 ならば、あたしはあたしの遣り方でユーノをあたしの魅力に振り向かせるだけ。 鋭すぎる癖に乙女心に鈍感すぎるアンタにきつく分らせてあげるわ。 でもまあ、とりあえずは動くのが先。映画のカーテンコールまで残りは僅か。 だけど、あたしとこの魔導師のまともなラブストーリーは何時に開幕するのかな……? 13スレ SS アリサ ユノアリ ユーノ
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第12-326章.第12-327章.第12-328章. 第12-327章. ビーシュマは言った、「翌朝、ジャナカ王は大臣と家来全員を伴い、司祭を車に乗せてスカにやって来た。高価な椅子や様々な種類の宝石や宝石を持参し、アルギャの材料を自分の頭に載せて、君主は彼の敬虔な戒師の息子に近づいた。王は司祭の手から、多くの宝石で飾られ、優れたシートで覆われ、すべての部分が美しく、非常に高価な座を自分の手で取り、恭しく戒師の息子スカに贈った。クリシュナの息子がその上に座ると、王は定められた儀式に従って彼を礼拝した。まず足を洗うために水を差し出し、次にアルギャとキネを差し出した。行者は正当な儀式とマントラで捧げられたその礼拝を受け入れた。再生者の第一人者は、こうして王の捧げた礼拝を受け入れ、差し出されたキネも受け取ってから、君主に敬礼した。そして、王の幸福と繁栄について尋ねた。王よ、スカは王の従者や役員たちの安否も尋ねた。スーカの許しを得て、ジャナカは従者たち全員と共に座った。高貴な魂に満たされ、高貴な生まれを持っていた君主は、手を合わせて裸の地面に座り、ヴィヤーサの息子の幸福と衰えぬ繁栄について尋ねた。君主は客人にその訪問の目的を尋ねた。 "スカは言った、汝に祝福あれ、私の主は私に言った、彼のヤジャマナ、ヴィデハの支配者、ジャナカの名で世界中に知られている、解放の宗教に精通している。彼は私に、プラブリッティまたはニヴリッティの宗教について解決すべき疑問があれば、遅滞なく彼のもとに来るように命じた。彼は、ミティラーの王が私の疑念をすべて払拭してくれるだろうと私に理解させた。それゆえ、私はあなたから教えを受けるために、主君の命を受けてここに来たのです。すべての正義の第一人者であるあなたに、私に教えを乞う次第である!ブラーフマナの義務とは何か、解放を目的とする義務の本質とは何か。解放はどのようにして得られるのか。それは知識の助けによって得られるのか、それとも苦行の助けによって得られるのか? ジャナカは言った、「バラモンが生まれたときからの義務を聞きなさい。息子よ、聖なる糸を授けられた後、彼はヴェーダの研究に専念すべきである。懺悔を実践し、戒師に忠実に仕え、バラモン教の義務を守ることによって、尊い者よ、彼は神々と祖先への借りを返し、すべての悪意を捨て去らなければならない。ヴェーダを注意深く学び、感覚を治め、戒師に授業料を与えたら、戒師の許可を得て家に帰りなさい。家に帰ったら、家庭生活に身を置き、配偶者を娶り、あらゆる悪意から解き放たれて生活し、家庭の火を確立しなければならない。家庭的な生活で、息子や孫をもうける。その後、彼は森に引きこもり、同じ火を拝み続け、客を心からもてなすべきである。森で正しく生活し、最後に魂の中に火を定着させ、あらゆる対の対立から解放され、魂からあらゆる執着を捨て去り、サニャーサと呼ばれる、別名を梵天のモードと呼ばれるモードで日々を過ごすべきである。 スカは言った、「もし人が聖典の研究によって浄化された理解と万物の真の概念に到達することに成功し、心がすべての対の対立の影響から永久に解放されることに成功したならば、そのような人はブラフマーチャリヤ、ガルハスティヤ、ヴァナプラスタと呼ばれる3つの生活様式を次々に採用する必要があるのでしょうか?これが私が汝に問うことである。汝が私に語るべきことである。人間の支配者よ、ヴェーダの真意に従って私に教えてください!ヤナカは言った、「聖典の研究によって浄化された理解の助けなしには、またヴィジュニャーナという名で知られる万物の真の概念なしには、解脱の達成は不可能である。その浄化された理解もまた、戒師とのつながりなしには到達できないと言われている。戒師は舵取りであり、知識は舟である。その舟を得た後、人は成功の栄冠を得る。大海原を渡った者は、その両方を捨てることができる。すべての世界の滅亡を防ぐため、また(世界が依存する)行為の滅亡を防ぐために、昔の賢者たちは四つの生活様式に付随する義務を実践した。善行も悪行も、この行いの順序に従って捨てることによって、人は何度も生まれながら、解脱に到達する。 多くの出生の過程で行われた苦行によって、浄化された心と理解と魂を得ることに成功した人は、最初のモード、すなわちブラフマーチャリヤでさえも、(新しい誕生で)解脱に到達することができるようになる。 浄化された理解に到達し、解脱が彼のものとなり、その結果、彼はすべての目に見えるものに関して知識を持っているようになったとき、生活の他の3つのモードを観察することによって達成するためにどのような望ましいオブジェクトがありますか? 人は常に、ラジャスとタマスの属性から生まれた過ちを捨て去るべきである。サットワの道を守り、自己によって自己を知るべきである。 すべての生き物の中に自己を、自己の中にすべての生き物を見いだし、水生動物がその要素に浸されることなく水の中で生きるように、(何ものにも執着することなく)生きるべきである。あらゆる属性の組を超越し、その影響に抵抗することに成功した者は、あらゆる執着を捨て去ることに成功し、来世で無限の幸福に到達し、下から空に舞い上がる鳥のようにそこに行く。これに関連して、ヤヤティ王が昔から歌っていた格言がある。発散光線(すなわち至高の魂)は自分の魂の中に存在し、他のどこにも存在しない。それはすべての被造物の中に等しく存在する。心をヨーガに捧げれば、自分自身でそれを見ることができる。自分の姿を見て他人が恐怖を感じないように生き、他人の姿を見て自分が恐怖を感じないように生き、欲望や憎しみを抱かなくなったとき、その人は梵天に到達すると言われる。思考、言葉、行いにおいて、すべての被造物に対して罪深い態度をとることをやめるとき、その人は梵天に到達すると言われる。 心と魂を抑制し、心を惑わせる悪意を捨て去ることによって 欲望と茫然自失を捨て去ることによって、人は梵天に到達すると言われる。人が聴覚と視覚のすべての対象(および他の感覚の働き)に関して、またすべての生きとし生けるものに関しても平等な態度をとり、対立するすべての対を超越するとき、その人は梵天に到達すると言われる。讃美と卑下、金と鉄、幸福と不幸、暑さと寒さ、善と悪、好ましいものと好ましくないもの、生と死に対して平等な目を向けるとき、その人は梵天に到達すると言われる。托鉢の務めを守る者は、亀が伸ばした手足を引っ込めるように、五感と心を抑えるべきである。 暗闇に包まれた家が、明かりの灯ったランプの助けを借りて見ることができるように、魂も同じように、理解の灯火の助けを借りて見ることができる。聡明な者の第一人者よ、私が汝に伝えようとしているこの知識はすべて汝の中に宿っているのがわかる。解放の宗教を学ぼうとする者が他に知るべきことは何でも、汝にはすでに知られている。再生したリシよ、私は、汝の戒師の恩寵と汝が受けた指示によって、汝はすでに感覚のあらゆる対象を超越したと確信している。 偉大な行者よ、汝の主君の恩恵により、私は全知に到達し、それゆえ汝を知ることに成功した。汝の知識は、汝が思っているよりもはるかに大きい。直観から生じるあなたの知覚も、あなたが持っていると思っているものよりもはるかに大きい。汝の力はまた、汝が意識しているよりもはるかに大きい。汝の年齢が幼いせいであろうと、汝が払拭できなかった疑念のせいであろうと、汝が解放を達成できなかったことに起因する恐れのせいであろうと、汝は直観による知識が汝の心に生じたにもかかわらず、それを意識していない。私たちのような者たちによって疑念が払拭された後、人は心の結び目を開くことに成功し、正しい努力によってその知識に到達し、それを意識するようになる。汝自身について言えば、汝はすでに知識を得た者である。汝の知性は安定している。汝は貪欲から自由である。ブラフマナよ、人は努力なしに、最高の獲得対象であるブラフマーに到達することは決して成功しない。汝は幸福と不幸の区別を見ない。汝は貪欲ではない。汝は踊りや歌に憧れない。汝は執着を持たない。汝は友に執着しない。汝は恐れを抱かせるものに対して恐れを抱かない。祝福されし者よ、汝が一塊の金と一塊の土とに等しい眼差しを投げかけるのがわかる。私自身も、また英知を持つ他の人々も、汝が静寂という最高の不滅の道に確立されているのを見る。ブラーフマナよ、汝は、ブラーフマナが得ることのできる バラモンが得るべき果実であり、解脱に代表される対象の本質と同一である果実を、バラモンのために得る職務に留まりなさい。汝は他に何を私に尋ねたいのか』」。 第12-326章.第12-327章.第12-328章.
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322 名前:1/6[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 24 41 0 トメは嫁いびり大好きな人で、色々やられ 夫とウトが怒るやら恥ずかしがるやらでほぼ絶縁状態になってた。 良ウトとは外で会ってたんだけど、夫が 「お袋が来るなら行かない」と子供の様な事を言ってガードしてくれてた。 夫自身、別居の大トメとトメのケンカを見て育ったため、 嫁トメ問題だけは子供に見せたくないんだ、と何度も言っていた。 で、二人目を妊娠したのをきっかけになんとか疎遠ではあるものの仲直り。 トメは2度と嫁いびりはしないと誓ってくれた。 上二人は私の実家で産んだ。 で、3人目が分かった時、里帰り出産大反対だったトメが 「3人目こそはこちらで生みなさい!!」と鼻息フンガーしてた。 でも今は上の子二人とも小学生なので、 実家でのんびり産みたかったけど、帰省なしで産んだ。 ずっと我慢してた「いびりたい気持ち」が抑えきれなくなりつつあったトメは 「二人も実家で産んでるのに、こっちで一人も産まないなんて!」と怒ったが、 (いや、怒られる筋合いも無いんだが) 義実家から学校通える距離じゃないのでと言うと引かざるを得ず、 結局「じゃあ私がそっちに泊まるわ!」と言ってきた。 もちろんOKです。 出産して2日目に連絡したら「立ち会いたかったのに!!」と怒ってたが無視。 家に来て「立会できなかったんだから」と謎の理屈をこねて赤ちゃんを独占しようとする。 サクッと取り上げて、まずは掃除と洗濯と買い物を頼んだ。 トメはムッとしてたけど、息子たちに 「お母さん今大変だからお手伝いしないと!」とせかされて渋々。 ガンっと買ってきた物を床に置いて「どうぞ!」と言われるが 「冷蔵庫に入れておいて下さい」トメプルプル。 「疲れてるからあなたやって。赤ちゃんは私が見てるから!」 「いえ、そろそろ授乳ですから」。 ガツンガツンと冷蔵庫に突っ込みながら 「何のために来たんだか分からないじゃない!」とブツブツ。 323 名前:2/6[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 26 46 0 子供1「おばあちゃん何で怒ってるの?」 トメ「えっ?お、怒ってないわよー? でもほら赤ちゃんともっと遊びたいなって思ったのよ」 子供1「あのね、赤ちゃんはまだ小さいから遊べないよ?」 トメ「そ、そうね…でもほら面倒見てあげようと思って。 お母さんだってずっと赤ちゃんと一緒じゃ大変でしょ?」 子供2「おばあちゃんおっぱい出るの?」 トメ「え…や、出ないけど~…w」 子供1「あのね、僕らが家の手伝いをしていい子にしてればお母さんはそれが一番いいんだよ。 我がままとか言わないし、ご飯も作るの手伝うんだよ」 子供2「僕もわがまま言わないよ!僕目玉焼き作るよ!」 私は感動して子供達を抱きしめ、トメはさすがに言い返せずw トメの作った夕飯を食べつつ、夫に 「今日子供が~」と言うと、夫も感激して子供をほめ、 トメに「ばあちゃんも嫁子の手伝いしてやってな」と頼み、トメひきつった笑顔で承諾。 次の日、夫子供が出かけた後「さぁやるわよ!」って感じで、 「嫁子さん、ちょっとだらしないんじゃないの!? 朝ごはんの後位片付けなさい!」 と言い、「娘ちゃ~んww」と娘を抱こうとした。 「それはトメさんにお願いしますね。そろそろ授乳なので失礼します。 あと夜あまり寝てないのでまた二度寝しますから。 掃除と洗濯頼みました。あとでまた買い物行ってきてくださいね」 と買い物メモを渡す。 「ちょっと!!それ位しなさい!!!調子に乗って!!!」 私はニコニコして、 「おーおー怖いでちゅね~あっちでねんねちまちょうね~」 と娘に言いながら部屋にこもった。 324名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 28 15 0 ④円 325名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 28 35 0 支援。 てか、産褥期にトメを家に呼んだ理由は産褥介護であって 孫をおもちゃにさせるためじゃねーだろうにw 326 名前:3/6[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 28 59 0 のんびり昼寝をして、起きたらトメはTVを見ていた。 買い物してきた様子はないし、話しかけても無視される。 まーいいやと思ってそうめんを一人分ゆで、食べ始めたらまた切れられた。 「あなた一人で!まー!ばっかじゃないの!非常識!」 「お気使い無く。勝手にゆでてください」 さっさと食って、皿もそのままにしてまた授乳におむつ替え。 ドアの前でギーギー喚くので「教育に悪いのでお静かに!!」と黙らせる。 その後帰って来た息子たちに拉致られ、強制的にスーパー、 そして夕食作りに後片付け。 なんかしてくるかな、と思ったらまんまと私のお皿にはバリボリに焦げまくったサンマ、 お湯の様な具無し味噌汁、炊いた後レンチンし、固くなったご飯がでた。 子供はそれを見て「お母さんの魚真っ黒だ!」と騒ぎ、 二人がちょっとずつ魚を分けてくれ、夫は「お袋、何これ」と目が本気。 そこで「お魚やいてる時にちょっと呼んだのよ。だから焦がしてしまって~」 とトメをフォロー。 次の日もそんな感じで散々こき使いまくった。 たっぷりこってり、今まで自分が言われてきた嫌味を言いながらw 「トメさん、ここ掃除機かけましたあ?なんか汚いんですけど?」 「あら、だらしなーい。お皿洗い終わったら清潔な布巾でシンク周りを拭いて下さい」 「テレビ見る暇があったら、何か自分で仕事探して動いて下さい」 「ふう~、まったく息子の家に何しに来てるんだか…」 トメは5日目にして盛大にブチぎれた。 「私はあんたの女中じゃないの! 子供産んだ位で女王様気取り!?まだまだ子育てはこれからなのよ!? 今からこんな事でどうする!どうするんだ!!何もかもがなってない! 今日からは嫁として、きちんとしつけ直します!」 327 名前:4/6[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 30 40 0 娘に「いい子ね~」なんて言いながら無視したら 「何様だ!きちんと話を聞け!今日からはもう許しません!!」 「わかりました、じゃあ私も許しません! いい?あんたはここに「私の手伝いをする」という名目で来たの! そんな事もせずにお客様扱いされたいのなら帰りなさい! 私は子供の面倒だけでたくさん!年寄りの面倒なんぞ見る気はないんです! そんな暇もないんだから!」 大人しくいびられ、ペコペコ頭を下げ、 泣きながらも唯々諾々とトメに従うだけだった嫁の反旗に唖然としてるトメを尻目に、 夫携帯へ電話。 事情を説明したら「もう嫁いびりしないって約束したのに!ったく!こんな時に!」と激怒。 そこに息子たちが帰宅してきた。 そしたらトメ突然泣き出して「お母さんがおばあちゃんの事いじめるのー」。 子供がびっくりしてたので、 「あのね、お母さんはおばあちゃんにお手伝いしてってお願いしたの。 そうしたらおばあちゃんがヤダって言うから困ったな~って思ってね~…」 そしたら子供たちは 「お母さんは今大変なんだよ!」「お手伝いしないとだめなんだよ!」と説教。 トメはうじうじしてたけど、また強制的にスーパーに連行されて行った。 またトメが夕飯を作り、前日の事を見越してかちゃんとしたものが出た。 夫が私の皿一つ一つを丁寧にチェックしたけどボロは無し。 328名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 33 57 O 試演 329名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 34 03 O しえん 330名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 35 12 0 なんていい息子さんなんだ… 331 名前:5/6 規制くらった[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 36 15 0 子供たちが寝た後、夫に 「赤ん坊をいじりに来たのか、 嫁いびりに来てまた俺に恥をかかせに来たのか、 息子たちに嫌なトラウマを植え付けに来たのか、 それとも、出産直後の嫁子をいたわりに来たのか、どれだ?」 と問い詰められ、ウジウジと言うも 「どれだって聞いてるんだ!!」と怒られたら 「いたわりに来たに決まってるでしょ。 でも嫁子さんも悪いのよ、調子に乗ってあれもこれもやらせるんだから。 この家に来てお茶の一杯も出してもらってないのよ?」と 「昼寝ばっかりしてる」とか「皿も洗わない」とか 私がいかにだらしないか、いかに自分がこき使われてるか泣き泣き訴えた。 「夫さん、やっぱりお客様として扱って欲しいんだわ。 でも今は無理、手いっぱい。 嫁としてしつけ直すとか言われたけど、今そんな事してる暇ないからさ~」 トメは「そうじゃないのよ、でも私だって年だし足腰痛いから せめてお布団位敷いてくれてもいいじゃないの…」 私はこの辺で呆れてさっさと部屋に戻り、 夜中また授乳してたら、夫が外から帰って来た。 「あれ?出かけてたの?気がつかなかった」と言うと 「お袋を実家に連れて帰ってった」と言って布団へ。 夫の背中に「気苦労ばっかりかけてるね。休んでね」と優しい言葉をかけると 「ごめん…」と言って寝てしまった。 332名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 36 15 0 台本があるんじゃないのか?w 333名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 39 03 0 年で足腰痛いなら自分の家でおとなしくしてろってんだw 334 名前:6/6[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 39 18 0 「なんでトメを家に上げるの?」と言われそうだけど、 ただ単にトメをこき使って女中扱いをやりたかったからw 初々しい二十歳そこそこの小娘は、いまや男児二人、女児一人の母、 体重+10キロ、態度は300%増だ。 私は最初から「あのトメが変わる訳ないし」と思ってたので、 最初から臨戦態勢だった。 70過ぎたババァに負ける訳ないんだっつー話。 でもトメが帰ったら家事が大変になったけどw 後はもうずっと会ってない。 夫にしてもウトにしても、この訪問が最後のチャンスと考えていたらしく、 何があっても絶対に家に上げないと約束してくれ、 さらにウトメは一緒に施設に入る事になってる。 トメもトメで「もう昔の嫁じゃない」って分かったらしく、下手に出てくるというか、 たまにジュリ手紙で「ごめんなさい」とか「さみしい」とかよこす様になった。 その都度夫が 「嫁子と子供には関わらないでくれ、俺と同じ思いを子供にはさせたくない」と電話してる。 おかげで今は平和で、家族だけで暮らしていけてる。 嫁いびりはきつかったけど、 ある意味夫婦のきずなを強めてくれたw 必死で助けてくれる夫にほれなおしたりw、家族っていう存在をすっごく強く意識できたし。 その点で言えば、トメには感謝かな?w 息子は台本があるというかw、 「すっげー面白いの来たーー!」「何か俺って兄貴?マジ兄貴?かっけーー!!」 みたいな感じでものすごいテンション高くなっててさ、 一時的にえっらいいい子になってたんだよねww お腹に子供がいるってのは分かってても、実際見たらもう驚きと興奮でアワアワしててさw 「お手伝いしてね」とか私たちが言った言葉を繰り返してた感じw 338名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 10 48 19 0 334 3人目が自分達よりも後に間開けて生まれた女の子だったから、上の男の子二人は余計に 「大事な妹と母、俺たちが守らなきゃ!」(お姫様&騎士的感覚)みたいのがあったんですかねー? (年が近くて同性だと、赤ちゃんにお母さん取られた!」みたいな嫉妬で、甘えたになるとかよく聞くけど) なんか二人とも凄いシスコン(もちろん良い意味で)になってそうな気がしたw339名前:名無しさん@HOME[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 11 02 12 0 GJ以上にお兄ちゃんになる意気込みがすごい、上の子ちゃんたちが カワエエ~! 340 名前:334[sage] 投稿日:2008/11/02(日) 11 07 46 0 338 性別が同じでも、赤ちゃん返りする事はあるよw 上の子が下が生まれた時駄々っ子になっちゃって大変だった。 でも今はもう小学生なんで、学校終わったら遊びに出て、 肌寒い秋でも汗だくになるまで遊んでくるし、 たまに甘えてくる位で、もう自分と友達だけの世界があるみたいだから 2歳違いで産んだ時よりも育児するには楽。 私の体の負担は大きいけどね。 339 いつまでもつかねぇ… 次のお話→107-368
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開発経緯 この戦闘機は高高度迎撃戦闘機YC-32の改良、再開発された機体である。この戦闘機は速度を重視してエンジンを複数搭載した機体である。 また、YC-32には付いていなかった爆弾投下機も設置されており、従来は一応搭載は可能だったが改良しなければ搭載できなかった爆弾やミサイルなどがあったがYC-42は現在運用する爆弾・ミサイル全般搭載することが可能になった。 現在の運用 現在は少数しか生産されておらず12機となっている。原因は高高度迎撃戦闘機YC-32の性能でも十分に高いので生産する必要性がなかった為少数生産で済まさせてしまったからである。 採用国 桜希優連邦国 製作所 ミヤコット工業 Angel’s wing会社 開発開始年 2019 採用年 2021年 搭載エンジン 六号4式ジェットエンジン 小型三号二式改補助エンジン 予備ミリエット六式改補助エンジン 搭載武装 ロ号三式四十五ミリ機関銃 カ号一式改25ミリ機関銃